2020/11/14
鉢伏山(1929m)日本三百名山
三峰山(1887m)
二ツ山(1826m)

長野県のほぼ中心にある鉢伏山に登って来ました。開放感あふれる笹の草原を歩き心臓破りの急登を越え、展望抜群の山頂へ。日本の名峰を間近に感じながら、思わぬ絶景に息を呑む。冬へと向かいつつある鉢伏山とその周辺の山々を、思う存分に満喫してきました。

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という事で今回は日本三百名山鉢伏山へ。霧ヶ峰と美ヶ原に挟まれる鉢伏山はまさに日本の中心に位置しており、その山頂からは数々の日本の名峰を眺めることが出来る展望の山。しかも山頂直下まで車でアクセス出来て、かなり気軽に訪れてその展望を楽しむことが出来るんです。


そんな観光の側面もある鉢伏山ですが、今回は東側の三峰大展望台からのアクセス。往復20㎞、積算標高差は約1450mのロングコースとなっており、道中は心臓破りの急登や幅50㎝ほどの狭い登山道などその道程は過酷そのもの。果たして歩き切ることは出来るのであろうか・・・。


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時刻は5時50分。スタート地点となっている三峰大展望台から眺める朝焼け。この時間がたまらなく好きです。早起きしてきて良かった~。見えているのは蓼科山八ヶ岳

ちなみに朝の気温は-2℃。だいぶ寒くなってきました。自分はダウンの下にインナーダウンを着て、レインウェアのパンツも着用。寒がりにはキツい季節だ。


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三日月と蓼科山。ロマンチックな景色。


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そして南アルプス。


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朝焼けに浮かぶ峰々。左から甲斐駒ヶ岳北岳仙丈ヶ岳かな?北岳の真下には鋸岳


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振り返るとこれから登る三峰山。雲が掛かってますが時間の経過とともに消えていきました。建物の裏手にある小高い丘は絶好のビュースポット。


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山の中腹まで行ってみた。雲が高い位置で漂っていて、山頂部分だけぽっかり浮かんでいるよう。道は霜が降りていて滑りやすくなってるので注意ね。サンダルだと滑りまくり。


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直ぐ近くには茶臼山美ヶ原。うっすらとモルゲンロート。向こうはもう日の出を迎えたみたい。王ヶ頭ホテルに泊まった人は最高の朝になったんじゃないかな。


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なかなか日の出が来ないなと思って登山の準備をしていたら、唐突に迎える日の出。しかもダイヤモンド蓼科山。思わぬ絶景にシャッターを切ってたんだけど、この後すぐに薄雲がやって来て上手く撮れず。せっかく太陽が蓼科山の中心に来てたのに・・・。まあでもいいもの見れたからいいか!


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三峰山に掛かっていた雲は日の出とともに消え、見晴らしの良さそうな笹の草原が姿を現した。展望も良さそうだし、これは期待が膨らむわ。そんな感じで時刻は7時前。気が付いたら1時間くらい朝日を眺めてたみたい。登山の準備せな。



【登山口データ】

・登山口⇒三峰大展望台 標高約1764m
・駐車場⇒無料・約30台
・周辺施設⇒トイレ・自販機有り コンビニ無し
・電波状況⇒4G(docomo)
・備考⇒凍結箇所あり



和田峠と扉峠の中間に位置する三峰大展望台。ドライブで人気のビーナスライン沿いにあり、また三峰茶屋というレストハウスもあるため多くの観光客が訪れる人気スポットです。標高は1764mとかなり高く、上の写真を見てもらえれば分かる通り見晴らしも抜群。軽食やソフトクリームも人気です。


ただ、これからの季節に注意してもらいたいのが冬期通行止め。ビーナスラインは毎年冬になると通行止めになり、2020年は11月25日から通行止めになる予定です。降雪や凍結の影響で予定より早く通行止めになることもあるそうな。この日も道路が凍結していた区間があり、三峰大展望台~扉峠間は日中も凍結してました。もしこれからビーナスラインを訪れる人は、スタッドレスタイヤに履き替えた方が良さそうです。


周囲にはコンビニがなく事前の買い出しは必須。自販機はあるものの冬期は使用できません。建物奥に水洗ではないですがトイレがあります。有料100円。あと登山届等もないので事前に提出しておきましょう。



【簡単登山データ】

・天候⇒快晴 気温0~10℃
・コース⇒三峰大展望台→三峰山→二ツ山→鉢伏山→三峰大展望台
・距離⇒往復約20km 標高差⇒約164m 標準コースタイム⇒約10時間40分+α
・見所⇒超大展望! 見晴らしの良い笹の草原
・備考⇒かなりのロングコース



今回は少し特殊なルート。というのも、山と高原地図では三峰大展望台から三峰山に向かう道が載っておらず、登山口という扱いにはなっていないようです。YAMAPだとしっかり載ってるんだけどね。


三峰大展望台~鉢伏山までは実測約10㎞で、ピストンなので往復で20㎞とかなりの距離。標高差も164mではあるんですが道中はアップダウンが結構あって、積算の標高差は約1450mとなかなかのもの。コースタイムは三峰山~鉢伏山往復10時間40分で、それに展望台までの時間が加算されるので11時間くらいにはなりそう。なんにせよ、かなりのロングコースとなっています。


三峰山~二ツ山間は一旦1500m付近まで標高を落とし、そこから1800m後半まで登り返すことに。この区間の登りがかなりの急登で、しかも道が細くて危険です。そこを過ぎちゃえば凄く穏やかな道なんだけどね。実際に歩く人は、かなりの覚悟と体力が必要ですね。


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スタート地点の三峰大展望台にある三峰茶屋。料金無料で駐車台数は30台ほど。ただ観光客も多いので混雑するかも。看板に期間限定で松茸ごはんときのこ汁セットが売ってるとの事だったので、帰りに絶対に食べることを心に誓ってからのスタート(笑)。


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登山口は車道を挟んで反対側。ビーナスラインは交通量が多く、また右も左も見通しの悪いカーブになっているので横断は要注意。7時頃スタート。


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最初から見晴らしのいい笹の草原歩き。歩いていて最高に気持ち良かったんだよなぁ。


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振り返ればこの景色。蓼科山と八ヶ岳。登り始めた太陽と朝靄。朝露でキラキラ光る草原。素晴らしいスタートを切れました。


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ちょっと標高が上がるだけで見晴らしも良くなる。前述した通りこの時間は足元が滑るので注意ね。


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登り始めてすぐに和田峠から続く登山道と合流。ちょっと傾斜はありますが疲れるとかは無く、むしろ山頂の奥の景色が気になりすぎて急ぎ足になってしまう感じ。天気も良いし、絶対展望いいよコレ!


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見晴らしも徐々に良くなってきて、見える範囲も広がって来ました。


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雲海の上には日本一の富士山。八ヶ岳と南アルプスの間に見える富士山は、名峰たちに挟まれていても圧倒的な存在感がありました。


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歩き始めて15分。山頂が見えてきた。


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て思ったら一気に広がる大展望!おいおいマジかよ!思った以上の展望に思わず歓喜の雄たけび(笑)。


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広い三峰山の山頂部。山頂は少し奥に。もう奥に見えてる山が何かは分かりますよね?


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とりあえず三峰山の山頂に到着。標高1887m。日本百名山でもなんでもない山頂ですが、その展望は圧巻!


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早速目に付く白い大山脈。北アルプスの後立山連峰が一望!


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右から白馬三山唐松岳五竜岳鹿島槍ヶ岳。白馬三山は真っ白ですな。


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そのまま視線を左へ送ると、後立山最南部の蓮華岳と、その奥には真っ白な立山が。流石に剱岳は見えないか。


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そして槍ヶ岳穂高連峰。一際白く輝いていて、その存在感は圧倒的。右に見えてるのは常念岳かな?


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眼下に広がる大展望。無我夢中でシャッターを切っていると


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ブロッケンもキター!凄く久々に見た気がするブロッケン現象。日本では吉兆のサイン。今回の登山は絶対最高になる、と思った瞬間でした。海外では凶兆のサインとか言わないように。


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そしてすぐ隣のこのお山。茶臼山と美ヶ原もこの通り。


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雲の上に浮かぶ高原台地。鉢伏山から美ヶ原までは美ヶ原高原トレイルという道が繋がっており、行こうと思えば美ヶ原まで足を延ばすことが出来ます。相当キツイだろうけど。


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美ヶ原の更に右側。雲に浮かぶは浅間山


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凍てつく山頂に八ヶ岳・富士山・南アルプス。


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更には中央アルプスも。木曽駒ヶ岳空木岳も見えてるかな?


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南西側も展望良好。どれだけ展望が良いんだこの山は・・・。


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先ずはこの山。今年の9月に登った御嶽山。うっすらと雪化粧をした、雄大な山容。9月の登山でその魅力にすっかりやられてしまったので、次回は高山植物の咲く時期に登りに行きたいなと思ってます。

前回の御嶽山登山はこちら↓




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そして乗鞍岳。来年は登ってみたい山の一つ。真夏の時期も良いけど、GWくらいの雪山にも興味あり。


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そして目の前にはこれから歩く山々。ただどこも雲が掛かって展望は無さそう。運よく三峰山だけが展望良かったみたい。これもブロッケンによる吉兆のサインの一つだったのか(笑)。

とまあ展望はこんな感じで360°広がる大パノラマ。日本の屋根とも言われる日本アルプスを筆頭に、何から何まで見渡すことが出来ます。


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時折こうして雲が流れてくるけど、そうなると一気に幻想的な雰囲気に。こういうのもイイですね。


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ブロッケン現象はいつまでも見えてる。こんなに長いこと見れたのは初めてだったかも。ちなみに日本だと御来迎や御光と呼ばれるそうです。かっこいい。


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周辺には手頃な岩もあって撮影スポットとしても良さそう。SNSで人気の出そうな岩。


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景色も楽しんだので先へ。ちょうど人も登ってきたしね。こっちのルートを歩いていてすれ違ったのは2人だけ。こっちの方はあまり人が歩いてないようです。


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三峰山頂直下。幅が狭く急な下り坂。凍結はしてないけど霜が降りていて滑りそうで怖かったっけ。周囲は崖なので滑落すると命の危険に。


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ガッツリ標高を下げて樹林帯へ。これ帰りの登りヤバそうだなぁと思ったけど、案の定ヤバかった・・・。


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急坂を下りきった後にある美ヶ原高原トレイルの案内標柱。鉢伏山までは、あと8.2㎞⁉まだそんなにあんの?と驚愕したっけ。この辺りで標高は1500m中盤。350mくらいは下ってきたのかな?登り返しがキツそうだ。


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ここから二ツ山の登りまでは緩やかに下っていきます。歩きやすいんだけどやっぱり道幅は狭いので通行注意。ちなみにこの辺りは意外にも電波が良好。普通に4G入りました。


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のんびり歩いて二ツ山の登りへ差し掛かる。そしていきなりコレですよ。傾斜のキツイ登りをほぼ直登。こんなん疲れるに決まってますやん!


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日の当たらない斜面には雪か霜かわからない何か。しかもこの辺りは道幅が50㎝くらいしかない所もあってい、かなり神経使ったっけ。


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つづら折りの道を過ぎてもまた直登。ツラい。


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振り返れば三峰山。なんかめっちゃ遠いんですけど!あそこまで戻んの嫌だなぁ。


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この辺りから見晴らしも徐々に良くなる。美ヶ原もバッチリ。


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息も絶え絶えで歩いていたら、空が近くなってきた。


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山頂か?と思ったけど、二ツ山への分岐でした。登りが急すぎて汗びっしょり。冬用のウェアで来たけど暑いくらい。天気が良いこともあるけどこの日は晩秋とは思えないぽかぽか陽気。最終的にスポーツドリンク1ℓとコーヒー500㎖がなくなっちゃいました。


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二ツ山までは目と鼻の先。途中で少しだけ展望が開けてくる。


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天狗岳の下に見えるのは百名山霧ヶ峰。シンボルの気象ドームですぐわかりますね。霧ヶ峰も今年の8月に登った山。八島ヶ原湿原の雰囲気が良くてお気に入りです。

前回の霧ヶ峰はこちら↓




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そんな感じで二ツ山に到着。時間は8時50分。三峰山からは1時間30分くらいでした。山と高原地図だとコースタイム3時間30分くらいなので、結構いいタイム。展望はなしです。


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分岐から続く一本道。天気が良くて最高ですね。


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分岐まで戻る。周辺の紅葉は終わってますが、麓の紅葉は綺麗でした。うまく写真は撮れなかったんだけど。


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二ツ山から鉢伏山も4.5㎞もある。先は長いな。


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先に進めば一番奥にようやく、ようやく見えた鉢伏山。あそこまでは幅広で歩いていて気持ち良さそうな稜線。これが見たくてはるばる歩いてきたんだよなぁ。


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笹原に伸びる登山道。登りはまだ続くけど、あそこを歩くということをモチベーションにもうひと頑張り。


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この先は展望も良好。向かって右手には常に北アルプスを眺めながら歩くことが出来ます。最高の道ですね~。


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振り返ると歩いてきた道程。左に見えてるのが三峰山。あそこから歩いてきたんだなぁ。遠すぎ。


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歩けば歩くほど景色が広がってくる。ここまで歩いたから、次はまたあそこまで。


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左手も展望が良くなってきた。中央アルプスに御嶽山、乗鞍岳も。


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雲の上の御嶽山と、その下には高ボッチ高原。高ボッチ高原は車で行くことが出来、展望も北アルプスや富士山が眺められるなど良好。多くのカメラマンが集まる人気スポットのようです。


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徐々に近づく鉢伏山。ここを歩いている時間は至福だったなぁ。天空の縦走路って感じ。


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右手にはどっしりと佇む美ヶ原。美ヶ原をこんなに大きく望むことのできる山はなかなかないんじゃないかな?ただただ気楽に歩ける牧草地じゃないんですよ、美ヶ原は!


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歩けば歩くほど遠くなる、歩いてきた道。見晴らしも抜群ですな。


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正面に槍ヶ岳や穂高連峰が大きく見えてきた。山頂ももうすぐ。


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そしてようやく鉢伏山荘からの道と合流。長かったぜぇ。


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後はこの登りを進めば鉢伏山の山頂。ここまで歩いてきたらもう何でも来いって感じ。


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鉢伏山の西側も展望良好。北アルプスも更に近づいて大きく見えました。


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山頂までの一本道。この先にようやく山頂が・・・。


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と思ってたらここが山頂でした。すんごい地味な山頂。東側は展望ないし。

時間は9時45分。歩き始めて2時間45分でした。かなり早く歩けたけど、かなり疲れましたね。


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ただ展望は最高!北アルプスは北から南まで一望。超広角レンズじゃないと一枚に入りきらん。


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特に槍穂は大きく見えたなぁ。久々に槍ヶ岳も登りたいし、奥穂に登ってみたい。やはり来年は大キレット縦走か?


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乗鞍岳と御嶽山。中央の山が三百名山の鉢盛山ですかね?


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山頂の奥には展望地。展望台やベンチもあるので、あそこまで歩いて行きます。


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その手前には鳥居と祠。鉢伏山はかつて山岳信仰も盛んだったみたいです。


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鉢伏山の展望地。こっちには立派な標柱。もちろん展望も抜群。中央の建物はかつて登れたみたいだけど、今は上がれなくなっています。山座同定のアレも上にあるのに。中には入れるので風除けのシェルターとして使えそうです。

周囲は広く展望良好。ベンチやテーブルもあるので休憩ポイントとしては最高ですね。


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何度撮ったか分からない北アルプス後立山連峰。いい景色は何度見たってイイんです。来年はまた後立山連峰に登れればいいなぁ。


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そのさらに北側には北信五岳の山。一際白いのが妙高山火打山かな?焼山かも。


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南側には御嶽山と中央アルプス。中央アルプスのすぐ右側が経ヶ岳か?


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そして南アルプスと富士山。だいぶ霞んできちゃったけどしっかり見えました。この日は霞はするもののずっとこの青空。登山日和でした。


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補給してあったかいコーヒーを飲んで30分くらい景色を眺めながらの休憩。ずっと休憩してたかったけどもちろんそういう訳にもいかず、後ろ髪を引かれながらの下山。


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歩き始めれば正面に美ヶ原。このまま美ヶ原まで歩いて行けそうな・・・。いや、そういえばこの道は美ヶ原まで歩いて行けるんだったわ(笑)。


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時間も10時を過ぎて、多くの人が登って来てました。山頂直下まで車で来れる気軽さからか、登山者の他に観光メインの方も多くいたっけ。わいわい喋りながら写真を撮って。めちゃくちゃ楽しいだろうね。いいなぁ。


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時間も余裕があったので、鉢伏山荘まで寄り道。トイレにも行きたかったしね。道中はやっぱり展望良好。


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美ヶ原と小高い丘と。


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山頂から15分で鉢伏山荘に。手前の小屋が多分軽食が食べられるところ。コーヒーも飲めるみたい。奥の建物の裏側にトイレがありますが、凍結していて使えない事態。オーナーと思われる方が、高ボッチのトイレなら使えると優しく教えていただきました。すごく渋い声をしたダンディな人で、あんな大人になりたいよなぁとぼんやり思ったっけ(笑)。



【登山口データ】

・登山口⇒鉢伏山荘 標高約1850m
・駐車場⇒有料500円・約20~30台
・周辺施設⇒有料トイレ有り 自販機・コンビニ無し
・電波状況⇒4G1本(docomo)
・備考⇒冬期通行止め有り



一応登山口の紹介。高ボッチ高原スカイラインからアクセス。道中は舗装路の林道の模様。駐車台数は20台くらいは行けそうです。砂利の駐車場で、料金は500円との事。山頂まで30分の好立地にあるので、初心者でも観光客でも気軽に訪れることが出来るのも魅力。危険個所もないしね。

トイレは恐らく水洗トイレですが、この日は凍結で使用できず。事前に済ませてくるか高ボッチで済ませてくるのがいいかもね。電波は意外と入りにくかったような。


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少し奥にある鉢伏山荘。こっちが宿泊棟とかなのかな?小屋がいくつかあって何が何やら(笑)。グリーンシーズンは宿泊可能です。電灯がなくキャンドルが灯る小屋なんだとか。幻想的じゃないか。


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後は来た道を戻るだけ。ただやっぱり遠いんだよねぇ。


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歩いてみるとやっぱり気持ちいい登山道。比較的なだらかなので思わず走りたくなるほど。


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振り返って鉢伏山。たぶんまた次も来ることがあるろうな。恐らく冬にでも。いい山でした。


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そこからは二ツ山の足に来る下りを越え緩やかに登る道を越え。そして最後の三峰山への登り。ここがまたきっついんだ、ホント。20㎞近く歩いてきて300m以上の急登はキツイって。心臓破りの坂だけど、なんど心臓が飛び出そうになったことか。心が折れそうだったわ。


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何度も立ち止まってようやく三峰山まで戻って来ました。心臓バクバクで脈がドクドクしてたっけ(苦笑)。


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ここまで戻ってくれば登山も終わったようなもの。のんびり休憩しながら、この絶景を目に焼き付けます。朝は雲が掛かってたから距離感が分からなかったけど、こうしてみると鉢伏山はやっぱり遠いわ。


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そして西。この北アルプスの展望も見納め。名残惜しい。


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南側。朝は見えなかった諏訪湖も見えました。


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朝には靄が掛かって幻想的だった東側もご覧の通り。ナイスビューです。


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そして北側。浅間山に、奥に見えてるのは四阿山でしょうか。


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今回の山行で一番心に残ったのは、やっぱり朝一の三峰山からの眺めだったかも。見晴らしのいい笹の草原から一気に展望が開けて、日本の名峰がズラリと並ぶ姿は圧巻だったし、ブロッケン現象や朝靄も幻想的だったし。

こんないい山が30分くらいで登れちゃうんだから、どうせなら立ち寄ってほしい所。個人的には登山に興味を持ってもらうきっかけの山として活躍しそうだなと思いました。三峰山までは片道30分で360°の大絶景。しかも観光のついでに寄れる。いいじゃないか。ポンテシャル高い。


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名残惜しいけど下山。この景色をいつまでも眺めていたかったなと思ったけど、登るのが難しい山じゃないからいつでも来れるさ、と開き直っての下山。


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こっちにも絶景は待ってるしね。この笹の草原と道が繋がってるのが分かるのがイイよね。ビーナスラインも見えてるし車の音も聞こえてきた。登山の終わりが一気に近づいてきた感じがしたっけ。


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南八ヶ岳と霧ヶ峰。手前側が八島ヶ原湿原かな?向こうも絶景が楽しめただろうな。


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最後に振り返る。最後の最後まで最高でした!


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そして13時15分、三峰大展望台に到着。登り始めて約6時間15分でした。かなりいいタイムで来れたけど、普通に歩くとかなり時間が掛かるはず。しっかりとした準備をして、山を最大限楽しんでいってください。待っているのは最高の絶景ですよ!

そうだ、松茸ごはん食べるんだった!


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という事で頑張った自分へのご褒美として(笑)、松茸ごはんときのこ汁を購入。セットでお値段600円。松茸ごはん一口食べて、きのこ汁一口飲んで。もうあまりの美味しさに震えたね(笑)。そのくらい美味しかったし、身に染みた気がしました。




これにて鉢伏山登山は終了です。往復20㎞のロングコースで積算標高差は1450m。時間に余裕があったもののかなりしんどかったです。もう足パンッパンで筋肉痛が襲ってきてます。


その分実りも大きくて、夜明け前から下山後までず~っと楽しかった!トワイライトタイムにダイヤモンド蓼科山。三峰山の展望と目の前に現れた吉兆ブロッケン。ツラく厳しい道程も今ではいい思い出。笹の草原を越えて近づく日本の名峰たち。こんなに名残惜しい下山は初めてだったかも。終日天候にも恵まれて最高の一日が過ごせました。文句なし!


ただ今回の登山、実はこれだけじゃないんです。この後にもまだまだ続きがあるんだけど、それはまた次回に。


おしまい


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